海外市場でもここ数ヶ月の間に登場した最新のカンナビノイド「H4CBD」。「一体どんなカンナビノイドなの?」「CBDとはどう違うの?」「違法性はない?」と興味津々になっている方も多くいることと思います。そこで、今回は「H4CBD」について、知っておくべき成り立ちやCBDとの違いなどを解説していきます。

■H4CBDの成り立ち
「H4CBD(ヘキサヒドロカンナビジオール)」は、CBDを水素化して作られたカンナビノイドです。「水素化CBD」と呼ばれることもあります。「水素化」と聞くと、2022年3月に規制対象となった「HHC(ヘキサヒドロカンナビノール)」を思い出す方もいるかもしれません。THCを水素化してできるのが「HHC」で、CBDを水素化してできるのが、今回紹介する「H4CBD」です。初めて発見(生成)されたのは1940年でしたが、ごく最近まで研究目的以外で利用されることはありませんでした。新しいカンナビノイドに対するユーザーの関心は年々高まっており、このH4CBDもようやく市場に登場するようになったというわけです。H4CBDは「水素化」という言葉が示すように、CBD分子に水素原子を付加することで生成される合成のカンナビノイドです。植物油を水素化してマーガリンを製造するのと同じ工程で、合成カンナビノイドの中ではもっともシンプルな形態のひとつです。ユーザーが懸念する違法性についてですが、今後H4CBDが規制されるリスクは低いと考えられています。H4CBDは一度もTHCという段階を踏まずに作られる、CBDにのみ由来するカンナビノイドだからです。

■CBDとH4CBDの違いとは
H4CBDは、ヒトの脳内を中心に存在するCB1受容体に対する結合親和性が「通常のCBDの100倍」であると示されたことでも注目されています。通常のCBDにはないレクリエーション要素が期待されています。しかし、実際のところまだまだ研究結果が少ないため分からないことが多いというのが現状です。また、HHCがそうであるようにH4CBDも「9R H4CBD」と「9S H4CBD」という2種類の異なる分子を持っています。この2つは「鏡像異性体」といって、右手と左手のように左右対称となる構造式は同じですが、違う化合物となります。カンナビノイド受容体に結合するのは9R H4CBDなので、その数値が高いものの方が、よりレクリエーション要素が強いH4CBDであるといえます。

■H4CBDの注目ポイント
H4CBDは「CBG(カンナビゲロール)とCBN(カンナビノール)の特徴を兼ね備えている」という声も多く聞かれます。CBD由来でありながらもレクリエーション要素が期待できるところが、H4CBDの最大のポイントです。日本国内でも規制のリスクが低く、その他THCが違法でCBDが合法の国や地域にも輸出できるという点で、事業者からも注目度が高いカンナビノイドです。

■まとめ
H4CBDは、CBDを水素化して生成した海外でも最新のカンナビノイドです。製法はHHCと似ていますが、規制のリスクが低い上に、CB1受容体に対する結合親和性がCBDの100倍ということで、そのレクリエーション要素に期待が高まっている注目のカンナビノイドです。

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