CBG(カンナビゲロール)は、CBDに次いで早くから注目されていたレアカンナビノイドです。「母なるカンナビノイド」とも呼ばれ、あらゆるカンナビノイドの中でも一目置かれています。CBDよりCBGに注力する方向に舵を切り、莫大な投資をおこなっているヘンプ企業もあるほどです。CBGが「母」と呼ばれ重要視される理由や、CBD(カンナビジオール)との違い、CBGを摂取するおすすめのタイミングについても紹介していきます。

■ CBGの成り立ち
CBG(カンナビゲロール)は1964年にイスラエルの研究者によって発見されました。麻には、主要カンナビノイドと呼ばれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)やCBD(カンナビジオール)以外にも100種類を超えるカンナビノイドが含まれています。CBGは微量にしか含まれないレア(希少)カンナビノイドですが、他にはない重要な役割を持っており「mother of Cannabinoid(=母なるカンナビノイド)」と呼ばれています。THCやCBDなどすべてのカンナビノイドは、元をたどるとCBGの前駆物質(生成前の段階)であるCBGA(カンナビゲロール酸)に行きつくからです。麻が成長していく過程で、CBGAのほとんどはCBDA(カンナビジオール酸)、THCA(テトラヒドロカンナビノール酸)、CBCA(カンナビクロメン酸)という3つの主要なカンナビノイド酸に変換されます。その後、熱が加わり活性化される「脱炭酸」と呼ばれるプロセスを経て、それぞれ以下3つのカンナビノイドに変化します。
・CBDA→CBD(カンナビジオール)
・THCA→THC(テトラヒドロカンナビノール)
・CBCA→CBC(カンナビクロメン)
これら3つのカンナビノイドは「三大カンナビノイド」と呼ばれており、CBGになるのは、残りのほんの1%程度です。家系図になぞらえるならば、CBG(CBGA)はカンナビノイド一族の頂点に立つ始祖にあたる大変重要な存在なのです。それが、CBGが「母」と呼ばれ、大きな可能性を期待されるゆえんです。

CBGが持つ特徴とCBDとの違い
CBGは、THCのような特殊な活性物質を含まず、かつ期待できる効果が大きいことから注目を集めるようになりました。米国など、大麻合法国の中にはCBDからCBG事業に切り替えてしまった企業もあるほどです。CBGを多く含む品種の開発や、より多くのCBGが抽出できる収穫のタイミングなどの研究に巨額の投資がおこなわれています。CBGが注目される理由のひとつが、体内の免疫系の組織や細胞に多く発現するCB2受容体に直接結合して作用することです。ここがCBDと大きく異なる点で、CBDはCB1受容体及びCB2受容体のいずれにも直接結合はせず、働きかけをするだけです。CBGは、期待できる効果はCBDに似ているのですが、体内での作用の仕方はむしろTHCに近いものがあります。もちろん、前述の通りCBD同様、THCのような活性物質は含みません。そのため、CBGはCBDよりも効率よく効果が発揮できるうえに、幅広い利用価値があるものと期待されているのです。CBG単体で摂取するよりも、CBDなど他のカンナビノイドと合わせて摂取した方がより効果的に作用するとして、推奨されています。

CBGを摂取するおすすめのタイミング
CBGは、CBDに類似する効果が期待されています。オールマイティーに使用できるカンナビノイドですが、最近はCBNとの対比で朝の摂取を勧めるCBG配合商品も出てきています。
・朝、一日の始まりに
・運動後のリカバリータイムに

まとめ
CBGは「母なるカンナビノイド」と呼ばれる、すべてのカンナビノイドの原点となる重要なレアカンナビノイドです。あらゆるカンナビノイドの中でもっとも大きな可能性を秘めていると言っても過言ではないでしょう。THCのような活性物質を含まず、CBDに類似した効果がより効率的に得られることから、多くの研究者や大麻企業から多大な期待が寄せられており、今後の研究から目が離せません。CBD同様、オールマイティーに使用できますが、朝の摂取もおすすめです。

ブログ:ガイド第1章 CBDとは何か
ブログ:CBDにテルペンを加える理由
ブログ:CBNとは何か
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